本音を話す相手は「安全基地」
「なぜか彼は、あなたにだけ本音を話す」
恋愛や人間関係の相談を受けていると、このような話をよく耳にします。
特別に会話が上手なわけではないのに、ある女性の前では自然と弱音や本音を話してしまう男性がいます。
実はこの現象は、心理学の愛着理論で説明することができます。
ポイントは、「話し上手かどうか」・・・ではないのです。
男性が本音を隠してしまう心理
多くの男性は、無意識のうちに次のような心理を持っています。
• 弱いところを見せたくない
• 評価を下げたくない
• 正論で批判されたくない
そのため、誰にでも本音を話すわけではありません。
「この人の前では安心できる」と感じたときにだけ、本当の気持ちを話すのです。
ここに関係しているのが、心理学の愛着理論です。
愛着理論とは何か
愛着理論は、精神科医
ジョン・ボウルビィ
によって提唱された心理学理論です。
人は幼少期に、安心できる養育者との関係を通して、
• 自分は愛される存在か
• 他人は信頼できる存在か
という無意識の信念を形成します。
この考え方は内的作業モデルと呼ばれ、大人になってからの恋愛関係や人間関係にも影響するとされています。
さらに、心理学者メアリー・エインズワース
の研究により、人の愛着にはいくつかの傾向があることが明らかになりました。
特に、親密さを少し避ける傾向のある人は、
安心できる相手にしか本音を見せないと言われています。
本音を話す相手は「安全基地」
愛着理論では、人が安心できる相手を**安全基地(Secure Base)**と呼びます。
安全基地とは、
• 否定されない
• 評価されない
• 無理に変えられない
と感じられる相手のことです。
人はこのような安心感を持てる相手の前でだけ、自分の弱さや本音を見せることができます。
つまり、彼があなたにだけ本音を話すのは、
あなたが心理的に安心できる存在だからなのです。
本音を引き出す聞き方
では、どのような聞き方をすると、相手は安心して話すことができるのでしょうか。
ポイントは3つあります。
① 結論を急がない
話を聞いた瞬間にアドバイスをしない。
② 正論で評価しない
「でもそれはあなたも悪いよね」と判断しない。
③ 感情に寄り添う
出来事よりも感情を受け止める。
例えば、
「それは大変だったね」
「悔しかったよね」
このように感情を言葉にして返すだけでも、相手は「理解してもらえた」と感じます。
この姿勢は、心理学者カール・ロジャーズが提唱した
来談者中心療法や傾聴セラピストの基本でもあります。
メイクが上手い人より「安心できる人」
恋愛では、「魅力的になること」が大切だと思われがちです。
しかし心理学の研究では、長期的な信頼関係を築く上で重要なのは、
外見的な魅力よりも安心感だとされています。
彼があなたにだけ弱音を吐くのは、
あなたが特別に完璧だからではありません。
あなたの前では、
無理に強くいなくてもいいと感じているからです。
もし相手が本音を話してくれないと感じたときは、
会話の内容よりも「安心できる空気」を意識してみてください。
その安心感が生まれたとき、人は自然と心を開き始めます。
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